Reinca、音担当かりょです。
全体的に色々見ているので、何をどう纏めたものか迷うのですが、
先ずは担当だった音のうち、オケについて。
音全体にすると間違いなく文字数が膨大になって纏められません。
長いので読み飛ばしていただいて、構いません。
文章を纏めるだとか、そういうのが苦手なので筆の赴くままに。
樹原涼子さんの「花」という楽曲は、1999年に、PlayStation用の
ゲーム「俺の屍を越えてゆけ」で使用されていた曲です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
21年前の曲ですから、今ほど音圧などなく。
ピアノやギター、シンバルの響きなどが豊かに録音されています。
寄せては返す波のように魅力的なピアノやギター。
そして情感の溢れる声でとてもきれいな曲です。
きらきらした音の粒が、見えるかのような。
未だに人気がある曲で、今聞いても素敵。
ぜひとも、機会があれば原曲のほうもお勧めしますでも比べないで。
問題は、そう、色褪せることなく素敵な曲とはいえ、21年前の曲。
楽譜、ないの( ;∀;)
曲自体は、テーマが出されたころすぐに決まりました。
俺屍のファンだったかないさんからこの曲をやれたらいいな、と話があり。
演奏や配信が可能なのか調べたら問題がなさそうだったものの、楽譜がない。
発売当時は、公式からバンドスコアのようなものが配布されていたらしい。
と、どこかで見ましたが、何せ21年前。
今探したところで、公式で配布されていたらしい以上の情報はなく…
1年近くあれば、何とかそれっぽく出来る可能性もあるよね。
と半ば無理だと思いながら耳コピというものに挑戦することになりました。
無謀過ぎるでしょ。
ピアノに関しては幸い、今も楽譜を購入することが可能でした。
でも、残念なことにCD版やゲームで聞きなれた構成ではない。
そのまま打ち込んでもCDと同じ構成にならず参考にしてアレンジする他ない。
アレンジとかすごく苦手なやつ。
冒頭のピアノは、泣きながら49鍵キーボードを出してきて弾きました…。
ペダルも泣きながら踏んだ記憶しかない。
冒頭付近のギターソロも、ギターを覚えて弾く気力など勿論ありません。
やっぱりキーボードでリアルタイム録音。
冒頭のピアノや、ベースやギターがとても下手だと思ったら全部私のせい。
ベース・ギターはリアルタイム録音で苦悩しながら弾いたものなので、
決して原曲と比べてはいけません。
ベースは簡単に聞き取れましたがギターは歌を混ぜるころまで確定していなかったはず。
この曲の歌詞はとてもいいことを言います。
比べないで、ほかの 誰かと。
今回のオケの構成自体は、
- ピアノ(2台分)
- ギター
- ベース
- ハイハット
- ウィンドチャイム等金物
とシンプルなもの。
サビ前や前後にスネアか何かのスナッピーの響きのようなものがいる??
打面の音が聞こえなかったのでどの楽器か迷いましたが、とりあえず
カホンを取り出して録音しては見ましたが上手く混ざらなかったので断念。
ピアノは2台で左右で挟むイメージ。
今回ピアノに関しては、オイリーパイシーさんに助けていただきました。
打ち込んだピアノのmidiをお渡しし、人間が弾いたような揺らぎなどを
追加していただきました。
人の弾いたような揺らぎが追加され素敵になって返ってきたの、嬉しい。
私には出来ない作業なので、尊敬しかない。
今回のピアノが豊かに聞こえるとしたら、全てパイシーさんのお陰です。
楽器の打ち込みについては、ここまで。
次にコーラスの作成。
原曲にはコーラスがなく、アカペラ版にはありました。
とはいえ、アカペラ版も原曲とは構成がまったく違うのでなぞれない。
かないさんからのオーダーは、全員でコーラスが歌えるといいよね。
という感じ。
いや、その場のノリ以外で4本コーラス考えるとか無理だから。
基本的に1番はアカペラ版を参考にしつつ、2番以降はAMinorで使えるだろう音で適当に。
残念なことに、コードがどうのという理論的なものはさっぱり分かりません。
いい加減覚えたいものです。
烏夜さんに助けを求めて、1番までのコーラスを聞き取っていただきました。
それを参考にしながら出るだろう音域や構成に合わせて変更。
烏夜さんは女神です。ありがとうございます。
以降は声に出しながらコードとスケールを睨みながら作成。
裏旋律的なものが入れられたらいいな、とは思ったけれど最終のMIXでは後ろにひっそりいます。
自分で出る範囲内の音のみで作ったので、全員出るでしょ?と提示したコーラスですが…出ないと評判でした。
正確には、ソプラノ以外は出ない音を提示してくれたので、変更しました。
が、ソプラノは出ないと言わなかったので出るんだね!!とそのままです。
後から辛かった言われましたごめんなさい…。
ラスサビが盛り上がるような何かを入れて、という要望があったのでオケ作成時点では用意していません。
それはMIXについて書ける気力があったならばその時にでも。
楽器で鳴らしたガイドボーカルと、ボーカロイドで作ったガイドボーカルを
作成し、ここまででオケの打ち込みは大体終了。
ここから、音色の選定になるのですが、難航しました。
原曲はDTMで作られたようなものではない。
殆どいないかもしれないけれど、原曲を知っている人にとってDAW付属の
音だと非力すぎる気がする…。
手持ちのKOMPLETEやSampleTankその他色々を探して、色々試した結果
ピアノは悩んだけれどAlan Parsons Imperial Grandから。
ギターはAmerican Acousticから。
ベースはMiroslav Philharmonik 2から。
打楽器類はKOMPLETEの中のどれか。
素の音から少しだけ弄ってリバーブ無しで書き出しするまで、
数か月悩みましたが、綺麗に聞こえていることを祈ります。
あとは、モノラルで書き出せるものはモノラルで、そうでないものはステレオで
書き出してMIXの下準備。
こうして、半年以上かけて、オケは出来上がっています。
少しでも綺麗に打ち込めているといいなと祈るばかりです。
珍しく、この曲はオケの聞き取りやアレンジを頑張ったので、
綺麗に出来てる、はず、だと、思うんだけどそういうことにしよう。
オケはこのくらいでしょうか、長いので、一先ずこのあたりで(;゚Д゚)